過去の学会報告
2025/02/21更新
小児科医院を開業した2005年から当院で行ってきた臨床研究と学会発表の演題名を記しました。一般診療のあいまに、興味に感じたことや疑問に思ったことをまとめたものが以下の学会発表です。開業以来コツコツとデータを集め、開業4年目の2009年以降、毎年欧州心臓病学会(ESC)あるいは米国心臓病学会(American Heart Association AHA)で発表する機会をいただきました。いずれも採択されるのが困難なレベルの高い学会です。秋田大学で臨床研究を始めたころ、AHAの発表のため渡米し、レベルの高い研究発表を間近で見て勉強しなければ小児科臨床医としての責務が果たせないのではないかと思っていました。今でもその気持ちを忘れずにいます。2023年に最新式の心臓エコー装置を導入し、今後も臨床研究をさらに発展させていきたいと思っています。このような研究が出来るのは私の医院にきてくださる皆様のおかげです。本当に感謝です。今後もご協力お願い申し上げます。
2024 年
国際学会
American Heart Association
(AHA) 11/16-18 Chicago IL
Obesity-Related Left Atrial Functional Change
Becomes Apparent in Infancy
Intrauterine Tobacco Smoke Exposure Affects
Cardiac Geometry and Function in Infants
新しい心臓エコー装置を用いて念願だったストレイン解析を行った報告です。ストレインをうまく記録できるようになるまで6か月もかかりました。さらに研究を継続したい意欲が湧いてきます。
全国学会
第127回日本小児科学会、4/19-21 福岡
受動喫煙環境下の妊婦から出生した児の身体発育不良とcatch-up growth 時期
2023 年
国際学会
American Heart Association
(AHA) 11/11-13 Philadelphia PA
Cardiovascular
structural and functional changes become apparent with increased waist
circumference in childhood obesity
全国学会
第126回日本小児科学会、4/14-16 東京
乳児肥満における心血行動態変化
2022 年
国際学会
American Heart Association
(AHA) 11/5-7 Chicago IL
Higher Renal Vascular Resistance is
Associated with Greater Body Mass Index in Children
バルセロナも欧州心臓病学会は演題受理されたもののコロナ感染の先行きが不透明のため演題取り下げ(コロナ感染流行のため航空券キャンセル)し、シカゴのAHAも渡米を悩んだ末、acceptされた2題のうち1題演題を取り下げました。その後帰国時の検査必要としない方針が決定しましたが、シカゴで発熱した場合長期に足止めされる懸念があったため、結局渡米しませんでした。下肢の筋力が低下する持病のため海外の発表は困難かもしれません。
全国学会
第125回日本小児科学会、4/15-17 郡山
Intrauterine tobacco smoke exposure における乳児期早期の心血管応答
私の生誕の地、郡山での学会でした。一月前の大きな地震で秋田から郡山への新幹線の運行状況が不安だったため、東京に一泊し早朝郡山に向かいました。郡山は小雨降る寒い朝で薄着であることを後悔、学会場へと震えながらたどり着きました。
2021年
国際学会
American Heart Association
(AHA) 11/13-15 Boston MA
Higher Uric Acid to High Density Lipoprotein
Cholesterol Ratio is Associated with Arterial-Ventricular Stiffening in
Childhood Obesity
今年は2演題が採択されました。ポスター発表を希望した演題が口演となったためその演題を取下げました。ボストンの現地時間で口演が行われるとのこと、日本では深夜あるいは明け方に発表になるおそれがあり断念いたしました。ボストンには行きたかったのですが残念でなりません。今年が最後のAHAのつもりでしたが、もう少し頑張ってみようかなと思っています。ただし頭の中にあるアイデアが古ぼけてきて採択されないかもしれません。その時はAHA引退でしょう。
全国学会
第124回日本小児科学会、4/16-18 京都
妊娠中から受動喫煙環境下にある乳児の血圧は高い
コロナウィルスの流行で医院が閑散としていた頃、以前から興味のあった乳児の血圧測定を行うようになりました。覚醒した状態での乳児血圧測定は困難ですが、マンシェットを改良したおかげで成功率が上昇しました。興味深い研究結果が得られましたが、そのメカニズムはわかりません。Multipleな要因が考えられますので今後はその要因と血圧との関係を調査する必要があります。あれこれ考えると楽しいです。まだまだ、研究に励まなければと感じます。
地方会
第121回日本小児科学会秋田地方会 7/3 秋田
乳児突然死のリスクとされるQTc延長(≧440msec)の頻度はIntrauterine
tobacco exposureで高くなる
2020年
国際学会
American Heart Association
(AHA) 11/14-16 Dallas TX
Obesity-related Vascular Functional Change
Becomes Apparent In Early Childhood
Higher Prevalence of Qt Interval Prolongation
In Infants With Intrauterine Tobacco Smoke Exposure
胎児期からの受動喫煙環境は乳幼児突然死のリスクです。心電図QTc時間440
msec以上は乳幼児突然死のリスクファクターです。胎児期から受動喫煙環境にある乳児ではQTcが440msec以上である頻度が約3倍高いことがわかりました。興味ある、怖い結果です。このことを発表するために久しぶりのダラスを楽しみにしていましたが、コロナ感染流行のため渡航できず残念でした。来年はボストンでの開催とのこと、参加できるように新たな研究にチャレンジです。
全国学会
第123回日本小児科学会、8/21-23 神戸
肥満度の減少と脂質・心血管機能改善効果
受動喫煙環境下の非喫煙妊婦から出生した児の体格は小さく心拍数は速い
第10回日本小児禁煙研究会、2/25-26 千葉
胎生期からの喫煙環境と乳児期早期QT時間延長
2019年
国際学会
European Society of Cardiology
(ESC) 8/30-9/2 Paris France
Environmental Tobacco Smoke Exposure Affects
The QT Interval during Early Infancy
全国学会
第122回日本小児科学会、4/19-21 金沢
メタボリック症候群における肺血管—右室機能変化
2019年はactivityのない1年でした。また、開業以来AHAに初めてrejectされました、当院での研究に陰りが見え始めたのかもしれません。アイデアはたくさんありますが気力が湧いてこない、感じです。研究に対する意欲を高めるための工夫が必要でしょう。最近出席してこなかった日本での研究会に参加し、若い先生方の発表を見てエネルギーをもらいましょうか。
2018年
国際学会
America Heart Association
(AHA) 11/10-12 Chicago,IL
The Product of Triglyceride and Non-High
Density Lipoprotein Cholesterol is a New Index Reflecting Arterial-Ventricular
Stiffening in Obese Children
Abnormal Pulmonary Arterial and Right
Ventricular Hemodynamics in Obese Children with Metabolic Syndrome
Increased Intima-Media Thickness of Common
Carotid Artery Becomes Apparent with Increasing Number of Metabolic Disorders
in Obese Children
今年は3つの演題がAHAに採択されました。久しぶりのシカゴは雪が舞っていました。ジャケットできた私にはとても寒く、コートを着てこなかった準備不足が悔やまれました。今年のAHAは会期が3日に短縮されました。スペースも半分に縮小されています。会場で売られているハンバーガーもコーヒーも味が落ちたように感じます。かつての華やかさは失せておりました。10数年前のAHAは、演題採択されると学会参加費が無料で誇らしい気分を味わいました。今では演題登録さえも有料となってしまいました。会場での発表も以前ほどの熱気は感じられません。今回は例年の生活習慣と心臓危険リスクを発表しましたが、反応はありませんでした。そろそろこのAHAも卒業する時期かもしれません。
全国学会
第121回日本小児科学会、4/20-22 福岡
開業医による新生児および乳児期早期における心電図QTスクリーニング
第54回小児循環器学会、7/5-7 横浜
心血管危険因子の集積と心血管機能変化
2017年
国際学会
America
Heart Association (AHA)
11/11-14 Anaheim,CA
Ventricular-Arterial Coupling Mismatch in
Obese Children with Metabolic Syndrome
The QT Interval during Early Infancy
Lengthens by Environmental Tobacco Smoke Exposure
Higher Triglyceride/High Density Lipoprotein
Cholesterol Ratio is Associated with Arterial-Ventricular Stiffening in
Childhood Obesity
Greater
Body Mass Index is Associated with Higher Cerebrovascular Resistance in
Children
今年は4つの演題がAHAに採択されました。4題中4題acceptで久しぶりに採択率100%でした(Acceptされやすくなったのでしょうか)。ここ10年くらい前からヨーロッパ主要都市で開催される欧州心臓病学会が隆盛となり、今では参加人数3万人以上とのことです。今から20数年前に始めてAHAで発表した時(2006年)は、3万人以上の人混みと活気と華やかさが満ち溢れ、この学会で発表できるように研究を頑張ろうと思ったものです、が最近は参加も少なく寂しい限りです。さらに来年のシカゴのAHAは会期が3日に短縮されたようです。今年は渡米前に足の調子が悪く参加は見合わせました。せっかくconvention center直近のホテルを予約したのですが。発表は秋田大学の豊野先生にお願いしました。
今回は例年の生活習慣と心臓危険リスクの他に、当院で行っている新生児QTスクリーニングを発表しました。ひょっとしたらAHAのNEWSに取り上げられ記者会見になるのでは、と期待していましたが反応はさっぱりだったようです。残念でした。
全国学会
第120回日本小児科学会、4/14-16 東京
乳児期早期のQT時間は胎生期からの喫煙環境で延長する
第51回日本小児循環器学会、7/7-9 浜松
乳児期早期のQT時間延長増強因子
乳幼児突然死の原因にはQT延長症候群や喫煙環境がありますが、乳児期早期のQT時間と胎児期からの喫煙環境の関係は知られていません。当院の研究で喫煙環境にある乳児のQT時間は延長することを始めて発見しました。
その他、ランチョンセミナーで講演いたしました。北里大学小児科石井正浩教授、埼玉医大小児科先崎秀明教授にはこのようなチャンスを与えてくださり感謝申し上げます。
浜名湖湖畔に宿泊し、翌日浜名湖を船で一周し、うなぎを食べました。路地裏の小さな鰻屋があったので”こういう店が意外とうまいんだ”と家内を説得し入店しましたが、がっかりでした。
家内は”当分うなぎは遠慮しまーす”とのことです。
2016年
国際学会
European Society of Cardiology
(ESC) 8/28-31 Rome, Italy
Obesity is associated with left ventricular
structural changes even in early childhood
学会前からヨーロッパ各地でのテロなど不安な情勢のなか憧れのローマで発表することができました。行く前に映画”ローマの休日”を何回も見てローマの予習いたしました。毎日が晴天で暑くて、ヘトヘトになりました。ESC学会参加人数は3万人以上でかつてのAHAの賑わいでした。発表会場やポスターでのdiscussion風景はAHAに比し活気のないものでした。
America Heart Association (AHA)
11/12-15 New Orleans, LA
Higher left atrial systolic force is
associated with Insulin Resistance, Dyslipidemia, and Cardiac Hypertrophy in
Obese Children
AHAに研究が採択されると光栄に感じます。研究はpublishして完成です。AHA発表だけでなく論文にしなくてはなりません。大変な作業ですが、少しずつ頑張っていこうと思っています。
全国学会
第119回日本小児科学会 5/13-15 札幌
Tissue Doppler-derived Left atrial systolic
forceと心血管risk
factor
Body mass indexは腹囲、腹囲/身長比よりもcardiometabolic
riskを反映する
小児科学会は循環器以外の他の分野を知るいい機会です。新鮮な気持ちで様々な分野で活躍している第一人者の講演や研究発表を拝聴でき刺激になります。残念ながら私の発表は反応少なく興味を持たれなかったようです。
第51回日本小児循環器学会 7/6-8 東京
Body mass indexと心形態機能変化
循環器仲間に、まだ元気です、と証明するために発表参加しました。
地方会
第110回日本小児科学会秋田地方会 12/4 秋田
乳児期早期の心電図QTスクリーニングの試み
2015年
国際学会
America Heart Association
(AHA) 11/7-11 Orlando FL
Higher Waist Circumference is the Start of
Cardiovascular Structural and Functional Changes in Childhood Obesity
Higher Non-High Density Lipoprotein
Cholesterol is Associated with Arterial-Ventricular Stiffening in Childhood
Obesity
全国学会
第118回日本小児科学会、4/17-19 大阪
Insulin
resistance is associated with vascular Functional Change in Childhood Obesity
Obesity-Related
Cardiovascular Changes from Childhood to Adolescence
心血管危険因子の集積と心臓形態機能変化
受動喫煙は川崎病における心臓形態機能の増悪因子である
今年は4題の口演を行いました。移動が大変で疲れました。張り切りすぎて体調が戻るのに時間がかかりました。来年からは1-2題の発表にしたほうがいいかもしれません。
第26回日本小児科医会総会、6/13-14 別府
胎児期からの受動喫煙と血管リスク
はじめての別府でしたが宿泊は由布院です。学会は静かな雰囲気で、ポスター会場も活気の少ない感じでした。小児科開業医ですので、一生に一回はこの会に参加発表しようと思い立ってきましたが、残念ながら私の発表は反応に乏しいものでした。
2014年
国際学会
European Society of Cardiology 8/30-9/3 Barcelona, Spain
Tobacco smoke exposure is associated with
alterations of cardiac geometry and function in children
Combined arterial-ventricular stiffening is
associated with insulin resistance in childhood obesity
今年は2題発表しました。この学会は年々参加者が増え、1990年代のAHAの盛況を彷彿させます。日本人の参加、発表も多く、いたるところで日本人が束になって歩いていました。秋田県からは私だけの発表でとても寂しく感じました。秋田県頑張れ、というおもいです。私の受動喫煙の演題が学会top score賞に選ばれ大変光栄でした。詳しくは学会参加報告をご覧ください。
America Heart Association
(AHA) 11/15-19 Chicago IL
Environmental Tobacco Smoke Exposure is
Associated with Dyslipidemia and Cardiac Structural and Functional Changes in
Children
Higher Serum Uric Acid is Associated with
Arterial Stiffening and Cardiac Hypertrophy in Childhood Obesity
憧れのAHAも最近は参加者が少ないようです、が矢張り世界最高のscientific sessionsと感じます。このAHAに研究が採択された時は胸が高鳴ります。また来年も採択されるように努力いたします。
全国学会
第4回日本小児禁煙研究会 3/20 東京
妊娠中からの受動喫煙は小児期の心血行動態に影響する
第78回日本循環器学会、3/21-23 東京
Association
of obesity with arterial-ventricular stiffening begins to appear in early
childhood
小児の肥満と心血管リスクに関する報告ですが、興味がなかったようです。今年で、本学会も卒業です。
第117回日本小児科学会、4/11-13 名古屋
思春期における性差と心血管リスク
肥満に伴う高尿酸血症は心血管リモデリングに関与する
胎生期からの受動喫煙は乳児期早期の血管形態機能に変化をきたす
第33回日本小児心血行動態研究会、10/21-212 名古屋
妊娠中からの受動喫煙は小児期の心血行動態に影響する
光栄なことに、この発表演題は学会長賞に選ばれました。学会長の馬場礼三先生ありがとうございました。
地方会
第105回日本小児科学会秋田地方会 7月26日 秋田
第106回日本小児科学会秋田地方会 12月6日 秋田
久しぶりの地方会です。地方会員に、私もまだ健在です、と知っていただくための発表です。
第13回東北外来小児科研究会 7/6 仙台
反応は0です。よくわかっているのですが私の発表は場違いな感じで、おそらく最後の研究会参加になるでしょう。
2013年
国際学会
America Heart Association
(AHA) 11/16-20 Dallas TX
Left Atrial Enlargement in Healthy Obese
Infants (Poster)
Obesity-Related Vascular Functional Change is
Associated with Insulin Resistamce in Children (Poster)
Obesity-Related Arterial-Ventricular
Stiffening Starts in Early Childhood (Poster)
今年は3演題の発表でした。しかし、急遽出席できなくなり学会に依頼しポスターを貼っていただきました。どれも気合いのはいった内容ですが、参加者と討論できなかったのが残念です。来年は欧州心臓病学会にも参加したいと思っていますが、演題が採択されるのは難しい学会です。医院からの研究が発表出来るよう一層頑張りたいと思います。
全国学会
第77回日本循環器学会、3/15-17 横浜
Obesity-Related Arterial Ventricular
Stiffening is Associated with Insulin Resistance in Children (Poster)
成人を診療している内科の先生方には小児の肥満はあまり興味がなかったようです。私の発表が面白くなかったのかもしれません。この学会もそろそろ卒業し、米国や欧州の学会に的を絞った方がいいかもしれないと思いました。
第3回日本小児禁煙研究会 3/20 奈良
川崎病既往の喫煙は血管機能に影響を及ぼす(口演発表)
第116回日本小児科学会、4/19-21 広島
小児の痩せと心血管リスク (口演発表)
小児肥満における心室—血管壁硬化と心血管危険因子(口演発表)
広島原爆ドームや展示を見学し、思わず涙が流れてきました。高校時代から来ようと思っていた広島をやっと訪れることができました。学会は5年前頃から参加者も増え、発表の討論も活発になってきたような印象でした。
2012年
国際学会
Childhood Underweight Affects Left
Ventricular Geometry and Function (Oral presentation)
Higher Body Mass Index is Associated with
Left Ventricular Structural Change Even in Early Childhood (Oral presentation)
Tobacco
Smoke Exposure is Associated with Alterations of Cerebrovascular Flow
Velocities and Regulation in Children (Poster presentation)
Relationships Among Left Ventricular
Geometry, Arterial-Ventricular Stiffening and Insulin Resistance in Childhood
Obesity (Poster presentation)
Clinical Correlates and Reference Intervals
for Transmitral Doppler Early Filling Velocity to Tissue Doppler Early
Diastolic Velocity Ratio from Infancy to Adolescence (Poster presentation)
今年は5演題の発表をしました。口演2つは私のような英語の苦手な者には大変な準備が必要でした。内容はhome pageの学会報告をご覧ください。来年もこの学会に医院からの研究が採択されるよう頑張りたいと思います。
全国学会
第76回日本循環器学会、3/16-18 福岡
Childhood
overweight affects vascular and ventricular systolic stiffness (Oral
presentation)
この発表は竹中先生の座長を楽しみにしておりました。竹中先生は私のことは知らないでしょうが、私の研究のきっかけは竹中先生のアメリカ留学中に書かれた論文を読んだことから始まります。発表のあと竹中先生にご挨拶しました。英語の発表、質疑でしたが英語と日本語の入り交じったsessionで大変楽しくdiscussionができました。いままでの日本循環器学会で一番充実した発表でした。
第115回日本小児科学会、4/20-22 福岡
心臓形態機能のgender differenceは思春期前から既にみられ始める (口演発表)
第48回日本小児循環器学会 7/5-7 京都
受動喫煙児におけるcerebrovascular
autoreguratory capacity—成人喫煙例との比較 (口演発表)—
第21回日本小児心筋疾患学会 9/29
東京
2009年に流行したH1N1インフルエンザは心臓にどのような影響を及ぼしたか (口演発表)
地方会
第11回東北外来小児科学研究会 7/1 秋田
受動喫煙児における脳血流変化
2011
年
国際学会
European
Society of Cardiology 8/27-8/31
Obesity-related
changes in left ventricular geometry and diastolic stiffness begin to appear in
early childhood (Oral presentation)
pandemic H1N1 influenza is more commonly associated
with reduced left ventricular performance than seasonal influenza infection in
children (Moderate poster presentation)
2つの発表をしました。今年の学会は過去最高の参加者数で日本からも多くの研究者が発表していました。どちらの演題も質問も多く、活発な討論が出来大変満足でした。肥満の演題では、座長から出生体重との関係、BMIはZ-scoreを使うべきだ、などのコメントがあり、会場からは統計解析に関する高度な質問がありました。
インフルエンザの演題では心電図や生化学データに関するコメントがありました。
来年はドイツのミュンヘンで開催されます。再び、この学会に演題が採択され発表しにきたい、と決意を新たにしました。
Obesity-related arterial-ventricular stiffening in
children (Oral presentation)
Clinical
correlates for pulse wave velocity in main pulmonary artery in normal subjects
(Poster presentation)
Obesity-related
alteration of arterial compliance associated with concentric left ventricular
hypertrophy begins to appear in childhood (Poster presentation)
今年はAHAに4つの演題を出し3つ採択されました。口演発表がありその準備が大変で日常診療の合間に英語の練習をし、相変わらず下手な英語で発表を行いました。質問も聞き取りにくい英語で、内容が不明でした。今回の渡米は大変疲労し、目にできものも出来、AHAの旅程を再考する必要性を感じました。
今年のAHAは参加者が少ない印象でした。ヨーロッパ心臓学会の隆盛に比べ寂しい感じがいたしました。
全国学会
第75回日本循環器学会、8/3-4 横浜
Obesity-related
changes in left ventricular geometry and function start in early childhood
(Oral presentation-Future Research Session)
震災の影響で中止となっていた学会が8月に開催されることになりました。多くの参加者で活発な議論が行われましたが、日帰りのため大変疲れました。Feature research sessionということで気合いをいれて発表しましたが、内科の先生方にはあまり興味のない内容だったのか、英語が下手だったのか、質問はありませんでした。
第114回日本小児科学会、8/13-15 東京
小児肥満の左室形態機能変化は幼少期から既に出現している (口演発表)
震災の影響で8月に延期となりました。とても熱い東京でした。久しぶりに小児科の循環器の先生方と議論ができました。
第2回日本小児禁煙研究会 12/11 静岡
受動喫煙児における脳血流動態—成人喫煙例との比較—
(口演発表)
地方会
第99回日本小児科学会秋田地方会 7月31日 秋田
東日本大震災被災家族:県外避難先での開業小児科受診動機
小児期の心臓機能とgender
difference
当院を受診された被災者のご家族の様子をまとめました。大変なご苦労が想像されましたが、秋田にこられた方々に少しでもお役にたてればと考えています。震災後すぐに秋田にこられた小さな赤ちゃんも大きくなって福島に帰られました。安心いたしました。
第100回日本小児科学会秋田地方会、12/4 秋田
心エコーによる冠動脈血管機能: Initial study
2010年
国際学会
European Society of
Cardiology 8/28-9/1
Obesity-related vascular functional change
starts in early childhood (Oral presentation)
Alterations of cerebrovascular flow
velocities and regulation in obese children (Oral presentation)
2つの口演発表をしました。活発な討議が行われましたが、英語力の不足を痛感いたしました。会場には3万人の医療関係者が集まり大変活発な学会です。来年はパリで行われます。演題が採択されるのも大変困難な学会ですが、またこの場で発表したいと思います。
(去年のAHA同様に記者会見の要請がありましたが、帰国しなければならず記者会見は出来ませんでした)
全国学会
第113回日本小児科学会 4/24-26
盛岡
肥満小児の脳血管autoregulatory capacityは低下する(口演発表)
米国や欧州の学会と異なり質問がほとんどありませんでした。
第46回日本小児循環器学会 7/9 千葉
小児肥満では血管機能変化はいつから出現するか(口演発表)
肥満における血管機能は幼児期から変化が出始めることを明らかにしました。
第1回日本小児禁煙研究会
12/5 東京
受動喫煙児における脳血流動態変化(口演発表)
受動喫煙では脳血管機能変化が出現することを報告しました。
大変活発な討論ができました。
地方会
第9回東北小児科外来研究会 7/3 仙台
2009年に流行した新型インフルエンザは心臓にどのような影響を及ぼしたか
第97回日本小児科学会秋田地方会 7/31 秋田
受動喫煙児における脳血流動態
第98回小児科学会秋田地方会 12/3 秋田
肥満小児におけるventricular
arterial stiffeningとcoupling
2009年
国際学会
American Heart
Association (AHA) 11/14-18 Orlando FL
Obesity-related
left ventricular functional change starts in early childhood (Oral
presentation)
Altered
cerebrovascular flow dynamics in obese children (Poster presentation)
開業5年間のデータが採択の厳しいAHAにacceptされ光栄に思いました。乳児から学童までの肥満と心臓機能に関するデータは過去に報告はありません。肥満大国では、いつから肥満の影響が出るかは大変興味深い、切実な問題なのでしょう。AHAの記者会見の要請がありましたが、40-50分も記者の質問に答える自信がないため熟考の末断りました。今思えば、英語が下手でも頑張ればよかったな、と後悔しています。次回は発表できるよう頑張ります。
全国学会
第73回日本循環器学会 3/20-22 大阪
Alterations of cerebrovascular flow
and resistance in obese children (Oral presentation)
日本の学会ですが、発表は英語です。脳血管機能は肥満における血管機能をよく反映すると思われました。私は小児の循環器医ですが、内科の循環器の先生の意見を聞くのは勉強になります。有意義な学会でした。
第112回日本小児科学会 4/17-19 奈良
肥満における脳血流動態変化 (口演発表)
日本小児科学会は静かな学会です。会場の反応がほとんどありません。自分ではなかなか面白い興味深い研究と思っているのですが。久しぶりに奈良の東大寺に参拝しました。
第45回日本小児循環器学会 7/15-17 神戸
小児期にも既に肥満にともなう脳血管機能変化は存在する(口演発表)
川崎病における脳血管機能(口演発表)
川崎病では喫煙は脳血管機能低下のリスクファクターであることを明らかにしました。
第57回日本心臓病学会 9/19-21 札幌
肥満に伴う心血行動態変化はいつから出現するか(口演発表)
久しぶりの札幌です。すすきのすし善で、おいしいお寿司を食べました。学会は盛況でしたが、私のセッションでは参加が数人と非常に少なくがっかりしました。欧米では成人病予防、疫学、肥満のセッションは多くの参加者で賑わっていますが。
地方会
第6回秋田県膠原病研究会 1/31 秋田
川崎病は脳血流に変化をもたらすか?
第8回東北外来小児科研究会 7/4 福島
小児科外来診療と心エコー
第95回日本小児科学会秋田地方会 8/1 秋田
肥満小児における肺循環動態
第96回日本小児科学会秋田地方会 12/13 秋田
秋に流行のA型インフルエンザは心機能にどのような影響を及ぼすか?
肥満におけるcerebrovascular
autoreguration
2008年
全国学会
第14回日本胎児心臓病研究会 2/9-10 東京
胎児における冠動脈血流 (口演発表)
胎児心不全の診断は困難です。心機能が低下した胎児の冠動脈血流は増加していることを明らかにしました。しかしこの方法は検出がむずかしいため一般化されがたいと思われます。もと簡便に検出出来るエコーが開発されることを望んでいます。
第111回日本小児科学会 4/25-27 東京
小児metabolic
syndromeにおける心血管remodeling
(口演発表)
メタボ小児では血管—心臓機能がみられることを明らかにしました。
第44回日本小児循環器学会 7/2-4 郡山
心機能障害における脳血流動態 (口演発表)
肥満に伴う心血行動態変化は小児期のどの時期から出現するか?(口演発表)
胎児心不全診断における組織ドプラ法の有用性と限界
(ポスター発表)
多くの小児循環器医と久しぶりに再会でき楽しい学会でした。
発表も質問が多くあり有意義な発表でした。秋田から郡山までは、東京まで飛行機、東京からは新幹線でたどり着きました。
発表が終わってすぐ秋田へ。
第56回日本心臓病学会 9/8-10 東京
小児metabolic
syndromeにおける心血管機能(ポスター発表)
多くの先生方から質問を受けました。勉強になりました。感謝です。
地方会
第7回東北外来小児科研究会 7/6 八戸
乳児健診と心エコー所見
第93回秋田地方会 7/19
小児の肥満時期と心臓変化
第44回秋田県小児神経・発達研究会 8/30
脳神経学が専門でない開業医における中大脳動脈血流速度波形計測の試み
第94回秋田地方会 12/7
Obesity vasculopathyは小児の脳血管にも出現している
2007年
全国学会
第110回日本小児科学会 4/26-28 京都
小児Metabolic
syndrome予備群にもすでに心血行動態異常が存在する(口演発表)
肥満では、メタボでなくても心血管機能に変化がみられる、ことを報告しました。この研究がきっかけで、Body mass indexと心血管機能の関係をさらに検討しようと思うようになりました。
地方会
第91回秋田地方会 6/23
乳児肥満では心臓は大きく心performanceは増大する
第6回東北外来小児科研究会 7/5 盛岡
外来診療と心エコー
第92回秋田地方会 12/3 秋田
小児肥満における血管remodelingは心血行動態変化に関与する
2006年
全国学会
第109回日本小児科学会 4/21-23 金沢
小児におけるmyocardial
velocity during isovolumic relaxation (ポスター発表)
開業してはじめての全国学会です。家族で能登半島の温泉に泊まりました。発表は最新の研究ですが反応は乏しく、残念でした。
第42回日本小児循環器学会 7/13-15 名古屋
左室拡張機能の指標としての組織ドプラ法によるmyocardial velocity during isovolumic relaxation (口演発表)
地方会
第90回秋田地方会 12/3
Metabolic syndromeの診断基準を満たさない小児における心血行動態変化
秋田小児科学会から最優秀賞をいただいた発表です。